
こんにちは、hanaです。
長い夏が続いてますが、夏バテしていませんか?
そろそろ、子供たちの夏休みも終盤ですね。
過ぎるとあっという間です。
ところで最近、二時間瞑想で
ヴィパッサナー瞑想をしています。
なぜかと言うと、言霊瞑想を作る時に
参考にさせてもらっていて、
改めて、優れた瞑想法だと感じたためです。
時々、復習することも大切なので、
ヴィパッサナー瞑想について
文献を参考にしながら、
簡単にまとめてみたいと思います。
ヴィパッサナー瞑想と歴史
ヴィパッサナー瞑想は、原始仏教の瞑想法です。
お釈迦様が亡くなられた後、
500年程で大乗仏教が勃興し、
仏教は大きく二つの流れに分かれています。
大乗仏教(改革派)と
上座部仏教(原始仏教・伝統派)です。
ヴィパッサナー瞑想は、上座部仏教の修行法で、
お釈迦様が悟りを開いた時に
最終的に拠りどころとしたと伝えられています。
ヴィパッサナー瞑想とサマタ瞑想
一般的に瞑想法は、
ヴィパッサナー瞑想とサマタ瞑想の
二つに大別されます。
ヴィパッサナー瞑想は、
「観察の瞑想」や「気づきの瞑想」とも呼ばれ、
今、この瞬間に自分の心と体が
何を経験しているかに気づき、
ありのままに観察していきます。
一切の思考や判断を入れずに
見たものを「見た」と言語化していく。
純粋な事実だけに気づいていく方法です。
サマタ瞑想は、一点集中型の瞑想で、
反復される言葉やイメージなどの瞑想対象に
意識を集中していく技法です。
ヴィパッサナー瞑想の最重要ポイント
ヴィパッサナー瞑想の最重要ポイントは、
「心をきれいにすること(清浄道)」
「事実をありのままに観ること(如実智見)」
「法と概念を明確に識別すること」です。
法という言葉には
多くの意味が包含されていますが、
ヴィパッサナー瞑想における
「法と概念の識別」という意味での法は、
「実在」「真実の状態」を意味しています。
イメージや言葉は「概念」です。
ありのままに認識される「真実の状態」の
本質を見極めていくことが
ヴィパッサナー瞑想で行うことです。
苦しみから解脱することとは
仏教は、苦をなくすために説かれた教えです。
欲望を持てば満たされるまでは苦しく、
満たされなければ怒りや劣等感や絶望に陥る。
欲望が満たされても
妄想する心のシステムで生きると
心の「不満足性」は永遠に解消されない。
理想の人と結婚できても、
人も羨む地位や職業に就くことができても
満足感は一瞬にして崩れる。
感謝すべきことが当たり前に変わり、
新たな欲望は次々に生まれる。
「欲求性」と「不満足性」の苦しみが続く。
物理的に恵まれていても、
煩悩に汚染された心をきれいにしなければ
苦しみは続いていく。
逆に、劣悪な環境でも不平不満もなく、
自分を向上させるための最良の状況だと捉え、
淡々と受け入れていければ苦はないと
述べる方もいます。
心の浄らかさは、幸福に生きるための
ポイントでもあるのですね!
ヴィパッサナー瞑想の実践ポイント
ヴィパッサナー瞑想を簡単に言うと、
事実を直視していく訓練です。
事実を正しく認知できると、
心が発生させる苦しみは
ゼロにできるとあります。
知覚したこととラベリング(言語化)が
ピタリと一致すると、消えてなくなる。
・・そんな経験をしたことがありました。
なんとも、不思議な瞬間でした。
だから苦しみが消えると言いたいのではなく、
苦しみが消えるには、事実から気づきを得て
洞察につなげていく過程があると考えます。
瞑想中は、ラベリングをたくさんするより、
経験している知覚対象を
よく観ることが大切だと言われていて、
たとえ音や思考など中心対象外に心が飛んでも
それはすべて原因があって起きているので、
おちついて気づく仕事をしていくことで
自己理解が深まるチャンスになっていきます。
今日は、ヴィパッサナー瞑想の
簡単な説明をさせて頂きました。
それでは、この辺で失礼します。
お読みくださいまして、ありがとうございました。