自分と自分でないもの。嵐の中の小さな居場所。

不思議の国のアリスは

改めて面白い作品だなと思う

私たちの心の世界は

あんな感じなのかもしれない

大きくなったり小さくなったり

強くなったり弱くなったり

思い通りにならなくて

白うさぎ(時間)だとか

ハートのクイーン(権力者)だとか

プライドだとか愛着だとか

いろんなものに翻弄され

迷いながら現実世界を過ごしている

そこで確かなものなどあるだろうか?

見つかるはずもない

相対的にどうであるかという

比較の中でものを見ている限り

比較対象が何かによって

振り回される

そんな中で自分は見つからない

その時の状況、環境、話し相手、

様々な事柄に合わせて

複数の私が入れ替わる

感情的な私

感情を切り離した私

ニュートラルな私

警戒する私

慎重な私

行動的な私

スイッチの切り替えみたいなものなのだろう

多かれ少なかれみんな持ってる仮面を使い分けている

言うことも変化していて一貫性などない

場当たり的で、気分に左右されて、

そうかと思えば頑固で譲らず、

世間体を気にして、我がままで、良い人で

この状態が通常モード

いろんな自分がいるけれど、唯一変わらないのは

ただ、そのすべてを静かに見つめている私

いつもいるけれど静かすぎて存在すら

感じ取れないような時もある

そこに戻ることができると

嵐の中で一休みする小屋を見つけたように

安心できる

その私は、私を判断したり、

非難したりすることがない

ただ、いつもそこに居て見ている

山に敷き詰められた太陽光パネルを見て

ある私は眉をひそめ、嫌な感じがする

ある私は、気にすることはないという

ある私は、一見苦しみをもたらす悪い出来事でも

時の中で過程を経て学びをもたらすという

そして、それをただ見ている私

ころころと切り替わり移ろう

一貫性のない通常モード

一歩引いて距離を置いてみる

嵐の中の休憩所は、ただそこにある

そこはいつも余白があって

受け入れてくれる

どんな情けない自分でも

ただ、そっと居場所をくれる

いつもいつでもその場所は、

すべての人の中にあり

あなたの中にもある

それでさ、多分

そうじゃないかなと思うのだけど

その場所の奥深くに探検したら・・・

違う次元では、

この世界の役から降りた

素顔のみんながいるんじゃないかな

余計な肩の荷物を下ろしたら

もっと素直に他の人とも繋がれるのだろうね

それでは、今日はこの辺で失礼します

お読みくださいまして、ありがとうございました