一つのことを深めることの大切さ。一輪挿しから感じたこと。

こんにちは、hanaです。

あー、今日は忙しい日だった!!

久々に、仕事のスケジュールがいっぱいで。

とにかく、ホッと一息です。

ところで患者様の中に

生け花の先生がいらっしゃるのですが、

その方の家では、いつも、

あちこちに花瓶に入れられたお花が飾られています。

それが、とても美しくて、

素人の私にも感じられるほどなのです。

今日は、南天の枝と紫の菊が花瓶に飾られていて、

あまりにも美しかったので、

「とても綺麗な生け方ですね」と声をかけると

とても喜んでくださいました。

素材選びもとても優れているように見えました。

この枝の形、完璧なバランスじゃない?

こんなピッタリの形ってある?

いや、私は生け花とか習ったことないし

全然、知らないですよ。

ただ、そんな風に見えたのです。

案の定、車に乗って街路樹を見ていても

「あそこの枝を持ってきたら綺麗だろうな」とか、

普段から花や木のことばかり考えているんですよ。

と、笑いながらおっしゃっていました。

また、夏の暑い時期には、

花瓶の中に氷を一粒入れてあげると

花もよく咲いてくれることがあるのだと。

日頃から丁寧に世話をして花をよく観察されている。

私は、ただ単に花が好きなんですよ、と。

ああ、やっぱり、

好きなことを仕事にするって

幸せだなって思いました。

その方の言葉で印象的だったのは、

「やはり、一輪挿しとか綺麗ですよね。」

という言葉でした。

一輪挿し

最もシンプルだからこそ奥が深いような。

私には、単純に本数や種類が多い方が

難しそうな気がしてくるのですが、

雑念に覆われた心が空に近づくように、

極めていくと、無駄がそぎ落とされて

簡素な表現に行き着くのでしょうか・・。

たった1つの花の美しさを感じられる感性がなければ

沢山の花に囲まれていても、本当の美しさは理解できない。

そんな、奥深さも垣間見えた気がして・・

これって、人にも言えることだと感じました。

一人の人を本当に理解しようとすれば

複雑だったり難しかったりします。

けれども、それができなければ

多くの人を理解することなど到底できない。

自分自身を理解することが

人を理解することの出発点なのだろう。

そして、自分を理解することにも終わりがない。

私達は普段、

視界に入る当たり前のものに慣れて、

多くのことに反応しなくなります。

子供の頃よりも大人になってからの方が

驚きも感動も少なくなってないでしょうか?

それは、自然なことなのかな・・?

大人になっても

知らないことはたくさんあります。

見慣れた景色の中にある変化に目を向けることで

新しい何かを見つけられたり。

宇宙のことなんて

何も知らないに等しいのではないか。

そんな気さえしてきます。

そんな風に感じたり考えたりしていたら

退屈さなんて感じている暇もないほど、

世界はいつも不思議で満ちているように見えます。

次々に、新しいものに目移りするくらいに、

世の中には多くのものがあって

すべてを求めたらキリがないから

せめて、心に留めた

一つのことを大切にしていけたらいいなと。

それ自体すごいことだと、

一輪挿しの話から教えていただいた気がします。

それでは、今日はこの辺で失礼します。

お読みくださいましてありがとうございます。