音楽は、あるとないの境界の鍵

音楽には不思議な力がある。

それは、昔から何となく

言葉にできない感覚で感じてきたことで、

きっと、多くの人が言葉にできない何かを

感じとっているのではないかと思います。

音楽には癒しの力が存在し、

自然治癒力を引き出すことがある。

音楽は感情に直接的に働きかける。

音楽と情景

私は子供の頃から音楽を聴くと同時に

脳裏に情景が浮かんできます。

それが自然なことでした。

中学生の時に音楽の授業で、

先生がレコードで音楽を流して、

その感想を書かせる授業がありました。

その時の曲は確かアイーダだったと思うのですが、

曲を聴きながら感想を書く時、

自然に脳裏に浮かぶ情景を

音楽を聴きながら思い浮かぶままに書いていました。

どんな文章だったか、

今では、よく思い出せないのですが、

それをそのまま提出しました。

ストーリーになっているような

途切れ途切れの情景を

繋ぎ合わせるような文章だった気がします。

多分、そんな感想を書いたのは

クラスで私1人だったのだろうと思います。

感想って、何をどう書くのが正解なのか

よく分からなかったので、

あまり考えもせず、ただ感じたまま、

ありのままを言葉にしていました。

それが音楽の先生の目に留まったようで、 

「みなさん、聞いてください。

こんな感想を書いてくれた人がいました。」 

って、いきなりみんなの前で

私の書いた感想文の一部が読まれました。

もう、先生なんてことするの・・!!

その時は恥ずかしくて、

顔から火が出そうになったのですが、

先生は、その感想文を

「素晴らしい!」と言って下さったのです。

私は、びっくりして、

え?!こんなのが良かったなんて!

嘘でしょ・・?!

てっきり、こういうのは違いますとか

言われるのかと思っていたので・・

周りの人達の反応は緊張しすぎて

よく覚えてないのですが、

普段、人前で褒められることなんて

なかったので驚いたことを思い出します。

音楽のもつ不思議な特性

ただ思い出を伝えたかったというのではなく、

何が言いたいのかというと・・

音楽には、何か忘れていた記憶とか

なんらかの存在や場とか

そういうものに働きかける

力があるなと感じています。

音楽のもつ特徴であるメロディーはもちろん、

リズム、パターン、繰り返し、

強弱、スピード、音色、音階などが、

ある情景、やり取り、感情、空気感、

明暗、象徴、印象、姿、物体、輪郭、

時代などと結びつく要素があって

それは、グルジェフの言う

高次の思考や感情センターの言語とも

共通しているような、そんなことを感じました。

作曲した人の想いや見てきた情景や

伝えたいメッセージが物理的な形ではなく

もっと何か本質に近い形で

直接的に働きかけてくるような

そんな印象を受けます。

音楽には魂に働きかける

力があるのでしょうか。

感覚的には、そんな気がしています。

少しジャンルは違いますが、

お経もある種のパターンやリズムなどの

要素が組み合わさっている点では似ていて、

マントラには次元を超えるような

不思議な力の存在を感じます。

音楽と無意識

不意に懐かしい記憶に触れると

涙が止まらなくなる。

そんな曲に出会うことはありませんか?

昔、テレビで母が録画していた

アイルランドの特集を見ていた時に、

民族楽器と共に音楽が紹介されていて、

そこで流された曲が、初めて聞いた曲なのに、

理由も分からず涙が溢れてきたことがありました。

エンヤが好きだったのも、

アイルランドの風景や文化など

共通するものを感じたからかもしれません。

エンヤの曲からは大自然の情景を感じます。

アイルランドの豊かな自然の影響を受けた音楽。

地球の息吹。

そういえば、物語の妖精の子の曲も

曲名は分からないのですが

まるでその子になったかのようにありありと、

その子が見てきた景色が見える曲があって

その景色を見ていたら、

遥か昔の懐かしい景色と重なって、

あまりにも臨場感があって、

自然に涙が出てきて驚きました。

音楽には無意識の記憶を結びつける力が

あるのかもしれない。

曲が降りてくるという言葉を聞きますが、

高次のセンターと繋がった、

そんな時なのかなと思ったり。

不思議なことですが

顕在意識では思い出せない記憶に

アクセスする力が音楽にはあって、

無意識との橋渡しをできるようなもの

かもしれないと感じました。

あるとないの境界をつなぐのは、

規則的なパターン、リズム、

音階等に変換できる形なきことで

ある種の線のような波のような

それでいて点でもあるような不思議な状態。

電子雲・・?みたいな。

それがある種の鍵となり、扉を開く。

そんな印象を受けました。

ちょっと物理学らしき要素も感じられて

面白いな、と感じています。

高次のセンターという

通常の意識では触れない領域に触れやすくする

それは、瞑想で静けさの状態に身を置くことと

ある種のメロディーやパターンなどの

規則性を意識した音楽を組み合わせることで、

無意識にアクセスしてアイデアを降ろすとか、

そんなことにも繋げやすくなるのかもしれません。

聞いていて気分が明るくなるとか、

癒されるとか、ワクワクするとか、

曲によって異なる印象がありますよね。

そんな風に、曲から受ける

印象とか感情を辿ることが、

何かのヒントになりそうな気がしています。

ふわっとした話になっていますが、

体験ベースでやってみると面白いかも・・?

今度、試してみようかな、と思います。

それでは、この辺で失礼します。

お読みくださいまして、ありがとうございました。