コミュ障(人見知り)の原因は、本能によって起こる
未知なるものに対する警戒心、これは誰にでも備わっている本能的な要因によるものです。
初対面の人や、まだ関わりが浅い人に対して緊張するのは、割と普通のこと。
程度には個人差がありますが、表情がこわばったり、ぎこちなくなったりすることは誰にでもありえます。
ネガティブな思い込みで強化されている
けれど、苦手意識があると、そういう状況下で過度に緊張してしまい、勝手に体が硬くなったり、頭が回らなくなったり、汗をかいたり、声がでにくくなったりします。
その背景には、過去に対人関係のトラブルを経験していて、人が怖い、信用できないという思いが隠れていたりします。
また、いじめや虐待などの深刻なものに限らず、自分の発言で場が凍りついてしまった経験だったり、悪気なく言った発言を誤解されたりといった経験が積み重なった結果だったりします。
環境や相手の反応によっても変わる
コミュ障と言っても、苦手な相手や苦手な場面には個人差があります。
「誰のことも信用できない」という方もいると思いますが、多くの場合「仲良しの友人は大丈夫」とか、「初対面が苦手」、「異性がダメ」、「年上がダメ」、など人によって差があると思います。
また、場所や人数によっても苦手度合いは、ばらついてくると思います。「1対1だとダメ」とか、「集団が苦手」だったり、「シーンとした室内」や「隣の席の話が全部聞き取れてしまう距離のレストラン」が苦手とか、「電車がダメ」、「電話が苦手」、「人混みがダメ」とかいろいろとありますよね。
逆に言うとコミュ障といっても、仲良しの友人は平気だったり、共通の趣味がある人とは楽しく話せたり、屋外の公園だと気楽に話ができたり、旅先では気楽に話せるなど、特に支障なく過ごせている場面もあると思います。
コミュ障(人見知り)克服法
私自身が過去に試してみて役立った方法をご紹介します。
思い込みに気づくために、客観視する
苦手な場面に遭遇した時には、緊張して頭が回らず、スムーズに言葉が見つからなかったり、体がこわばったりして、コミュニケーションに消極的な状態になってしまいます。
そんな時に役立ったのは、まるでテレビを見ているかのように、客観的に場面を観察することです。
自分の事ではなく、他人に起きている事として、感情を交えずに観察します。
「今、テーブルを挟んで向かい合わせに座っている」
「相手は、机に肘をついている」
「自分も椅子に座っている」
「周りの人も、それぞれに話をしている」
「今、○○について話していた」
「相手は姿勢がピンと伸びている」
「今、○時だ」
これは、不安な感情に飲み込まれずに、現実に起きている事実だけに目を向けていく練習になります。
そして、思い込みから脱して、冷静に見られる自分を取り戻す役に立ちます。
客観視からの気づきを得る
上記のように、事実だけに目を向けることを繰り返し続けると、少しずつ余計な思い込みを排除することができます。
「周りの人達は、私の方を見ていない」とか
「相手は、下を向いている」とか
テレビの出演者を見るつもりで、AさんとBさん(自分)が会話している場面をみます。AさんとBさんはコーヒーを飲みながら話している。Aさんは自分の話をしている。Bさんはそれを聞いている。Bさんは、口数が少ないが、時々相槌を打っている。Aさんは目線が下を向くことが多い。
こんな感じです。これが起きているただの事実。
Bさんは、緊張しているかもしれないけれど、周囲の人には案外普通に見えている。とか、瞬きが多いなとか。
そうしているうちに、 「相手は、自分に何か次の言葉を期待しているんじゃないか」とか、「気の効いたことを言わなくちゃ」とか 相手の気持ちを想像しすぎていて、それが事実とはかけ離れた内容かもしれない、と気づく瞬間があります。
「あ、私、余計なこと考えすぎてたんだ。」
これに気づくと楽になります。
ほとんどの場合、周囲の人は思ったより自分のことを気にしていないですし、相手について、自分が勝手に想像を巡らせていただけだったりします。
みんな、それぞれに自分の事に夢中です。他人のことなんて、それほど気にしていません。
気づくことで、少し心にゆとりが生まれてきます。
冷静になれたら、体を緩ませていく
心にゆとりが出てきたら、「ふぅーっ」と、深呼吸をして体を緩ませます。
少し首や肩を回したりしても、面接や商談でない限り、あまり相手は気にしないと思います。
その時に一つだけ注意したいのは、また想像の世界に入らないこと!ここに注意すれば、もとの状態よりましな状態でいられます。
苦手意識を手放すために
仲良くなりたい時は、無難な話を少しづつ積み重ねていく
自分が試してみて良かったなと思う方法なのですが、会話が苦手だけど、仲良くなりたい人がいる時には、たわいない話を1日1回でも自分からするようにしてみるという方法でした。
天気の話とか、季節の行事とか、相手の持ち物や服装をちょっと褒めてみたりとか、自分に起きたちょっとした出来事とか、2言3言キャッチボールすることで、話をしやすい雰囲気ができてくると思うんです。
いきなり長い話をしようとするとハードルが上がるので、毎日少しずつ短い会話をする。
そのうち、相手もあなたから話しかけられることに慣れてきます。
繰り返すことで、あなたと話すことに慣れてきて、相手の方からも話しかけてくれるようになったりします。
あなたに仲良くなりたいという気持ちがあれば、相手もあなたと会話をすることが嬉しい気持ちになると思います。
一生懸命話そうとしなくてい
コミュ障でよくあるのが、沈黙が怖いという状態。
恐れるあまり、必死で喋っちゃう。
相手が驚く程のペースにならないように、、緊張感が出ちゃったりすると、しゃべりが途切れた時に、それこそ恐れていた自体になってしまうから。
それでも受け入れてくれるタイプの人も中にはいます。
でも、話したいことが出てきたら、相手の気持ちとペースを確認しながら、話についてこれるようにすると、相手ももっと楽しめると思います。
もし、喋りすぎたなと思ったら、「勢いつきすぎちゃって、すみません!」と言っておきましょう!
沈黙への恐怖や、楽しませなきゃという気持ちにフォーカスしない
ポイントはここかなと思います。
思い込みに気づいたら、そこに戻らない。
(良い意味で)期待されてませんから!
沈黙したら、ぼーっとする
あえて、乱暴な言い方をします。沈黙したら、ぼーっとするのもありです。
緊張して沈黙を続けるくらいなら、ぼーっとしている沈黙の方がマシです。相手にもぼーっとしているのがなんとなく伝わりますから。笑
あなたは、よく知らない人と一緒にいるとき、緊張している人の隣にいるのと、ぼーっとしている人の隣にいるの、どちらが気楽ですか?
相手が何も考えてないと思ったら、こちらも気楽になりませんか。
相手は自分の鏡と思ったら、いっそ、ぼーっとして空気を和ませるのも良いでしょう。相手が拍子抜けするくらいぼーっとできたら最強です。笑
そして、チコちゃんに叱られちゃいましょう!
沈黙が気まずくなく共有できるのは、居心地が良いです。一緒にいて楽な人です。
さらば!緊張感!!