この世の中には、理不尽な事があります。
正しくても理解されない事があります。
経験していないことを、本当の意味で理解することは困難なことです。
それでも話を聞いてもらえる時はまだ良い方です。
相手に聴く準備ができていない時は、話をしても理解してもらえません。
それは、足し算や引き算が分からない人に、かけ算やわり算の話をするのと同じような事だからです。
それはまだ、その人にとって必要のない話なのでしょう。
受け入れる準備ができていないため、心に鍵をかけているのでしょう。
人には、それぞれに得意なことと苦手な事があります。
成長の早さも人によって様々です。
自分より成長の遅い人を見下す必要も、
自分より成長の速い人をみて劣等感を抱く必要もありません。
ただ、違うだけです。
人に理解してもらえないことは悲しいことです。
それは、自分と他人との壁です。
どんなに身近な人でも壁はあります。
他人を変える事はできません。
諦めるしかない事もあります。
また、無理に変えようとするのは、相手に失礼なことかもしれません。
相手と自分の間にある、超えてはならない一線は、たとえ親しくても存在します。
それよりも自分を変えましょう。
相手を変えることは出来なくても、自分なら変えられます。
考え方や行動を変えると、自分自身の学びにつながります。
相手に対する受け止め方を自分が変えること。
相手への期待を捨てること。
きつい話のようですが、割り切ることも前に進むためには良い手段です。
それは、相手に不親切にするという事ではなく、ただ求めない。
そして、淡々と日常をこなしましょう。
日々の雑事は、意外と心を平穏にしてくれます。
結果として、相手が変わるという事もあるかもしれませんが、期待しない方が賢明です。
相手が大切な人であればあるほど、理解されないことは辛いことですが、あなたを理解してくれる人は、他の場所にきっといます。
それに、自分自身が一番の理解者になって、自分自身を抱きしめる事も心が温まる方法です。
一人の時に落ち着く空間で、自分の胸の奥あたりに意識を集中して、「大丈夫、私がついているよ。わかっているよ。」と両手で抱きしめてみてください。
少し、心が温まる感じがしませんか。
誰が理解してくれなくても、自分自身が軸をしっかりと持って、自分を信じていれば意外と大丈夫ですよ。