劣等感で苦しい時

他人との比較

人は、他人との比較の中で自分を知る生き物です。

自分の背が高いのか低いのかは、比べる他者がいないとわかりません。

足が速いのか遅いのかも、比べる他者がいなければわかりません。

極端な話、地球に自分一人しかいなかったら自分が何者なのか、

分からないと思います。もう、完全な迷子です!

他者と比べるのは自然なことだし、自分を知る手掛かりにもなります。

個性の違いと優劣

決め付けることから苦しみが始まる

違いを知るだけならいいけど、

そこに「優劣」を付け始めると、自分に対してや他者に対して

優越感や劣等感がニョキニョキ出てき始めちゃう。

これは「得意」とか、これは「苦手」とか

あの人は「凄い」この人は「たいしたことない」とか

レッテルを貼るから苦しみが出てくる。

 他人から見えない苦しみ

劣等感は、みんなが何かしら抱えていたりします。

ここは、触れて欲しくないっ!!ていうところ。

相手が何気なく言った一言がひどく気になったりとか。

それは、劣等感があるから。

他者からは、一見大したことのないような事でも、

当人にとっては超重要なこともあります。

優越感なら問題ないのか

優越感は、一見苦しくなさそうだし自信が持てそうだよね。

でも、例えば優越感をもってそうな○○さん、他の人を見下してない??

心の中を見つめる目を養わないと嫌われる原因になってしまう。

謙虚さが求められるけど、自分が痛みを知らなければ、身につけることが難しいんだよね。

恵まれすぎているのも、ある意味不幸なことかも。 

知らぬ間に身につけた基準

優劣を付けることで生まれる苦しみ。

そのほとんどが、「優」の基準も「劣」の基準も自分の中にいつの間にかあるよね。

例えば、痩せてスラッとしている人が良くて、太った人が悪いみたいな感覚、なんとなくない?

これは誰が決めたの?

ほとんどが、実はテレビや雑誌の影響じゃない?

外国に行けば、太った人がモテる国もある。

それが何? 体型とか気にしない人は気にしません。

それだけが、好き嫌いの判断基準だという人はいないでしょ。

劣等感があると、その部分が大きくクローズアップされてしまうみたいです。

いろんな角度から見る大切さ

じゃあ、スタイルが良くなければ「人間として劣」なの?

絶対に違いますよ。

人間の持つ、多くの側面のたった一部分です。

家柄や学校の成績、金持ちか貧乏かも同じです。

あたりまえのことかもしれないけど、人間にはいろいろな側面がある。

たった一つの側面で優劣が決まる訳がない。

冷静に考えれば当たり前のこと。

分からないような振る舞いをする人が多くいるのは不思議ですね。

 個性を活かす

助ける人、助けられる人

得意な事があるから、人を助けられる。

できない事があるから、人に助けてもらう必要が出てくる。

その中でいろんなことが学べる。

できないことが多くても、美しくなくても、成績が悪くても

劣等感を感じる必要はないよ。

ダメな部分は誰かに補ってもらえば良い。

完璧な人なんていないよ。

人はもともと、助け合うことで生き延びてきた種族だから、それでいいんだよ。

価値は変わらない

それにいちばん大切な事は、どんなに苦手なことだらけでも

人間としての価値は変わらないってこと。

「天は人の上に人を創らず、人の下に人を創らず」ていう言葉もあるしね。

 感謝の気持ちと幸せの連鎖

助ける側も、助けられる側も相手に対して感謝する。

助ける側は、助けた相手に喜んでもらえるから。

その事で、幸せを感じられるから。

だから、助けられてくれて「ありがとうございます」 

助けられた側も、「ありがとうございます」

感謝の気持ちは、お互いを幸せにしますねっ!

心の鍛錬と感謝

高齢になった時に待っているもの

世の中には、病気や事故、高齢で助けられる事が多い立場の方もいます。

そういう方は、助けられることが多くなって心苦しい思いをされる事があるかもしれません。

自分には価値がないと思ってしまうこともあるかもしれません。

けれども、それは相手に感謝して「ありがとう」の気持ちを伝えることで、

相手を幸せにできる。価値のある存在です。

人生を生きていく中で、苦しみを喜びに変えていく心の鍛錬をしていると考えても良いのではないでしょうか。

人を助けたいという欲求が人間には備わっているから。

助けられる立場を演じる事で、あなたの笑顔で、助ける人を幸せにできます。

「自分の劣等感を乗り越えて、相手の幸せを祝福できる心」

なんか、小難しい感じのタイトルだけど・・・っ!

重要な話だからちょっと我慢して読んでみてください!

心の修行は、とっても苦しいけど心が輝くようになるから。

難しいからこそ、人生の一番最後、

老齢期に待っているのではないかと思うんです。

人は年をとれば、誰でも人の助けが必要になります。

その時に、周囲の人に笑顔で「ありがとう」を伝えられたら

素晴らしいなと思います。

劣等感に苦しむ方へ

今、何かで劣等感に悩んでいる方は、自分の中で苦しい状態にあると思います。

それを感謝する心の修行のチャンスと捉えてみてはいかがでしょうか。

とても難しい修行だと思いますが、劣等感を感じたあなたには、

その難しい修行に取り組むチャンスが巡ってきたのだと思うのです。

自分の劣等感を乗り越えて、感謝する、褒めてみる

そういう事が心からできるようになった時、心境の変化が訪れると思います。

劣等感を克服するために、努力をする。

例えば勉強をする、何かスポーツの練習をする、自分磨きをする。

それで乗り切れれば良いですが、簡単に乗り越えられないからこそ悩んでいると思うのです。

また、努力ではどうにもならない事もあります。

そんな時は、思い切って発想を切り替えて、劣等感そのものを乗り越える。

劣等感を感じる自分自身に負けない。

劣等感をもたらす相手をも愛せる位、心を磨く。

それができたら、きっとまわりの人が笑顔になって、あなたの心に幸せがやってくる。

そう、信じています。

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