こんにちは、hanaです。
たまたま、昔からの友人とやり取りをしていた時に、
瞑想のやり方を教えて、と言われたので
説明していたのですが、
「ラベリングって?なんのためにするの?」
と聞かれました。
瞑想の中には、ラベリングを行わない瞑想もあります。
ですので、何のためにラベリングをするのか、
言霊瞑想のラベリング(名前付け)について
書いてみたいと思います。
ラベリング(名前付け)って、何のためにするの?
言霊瞑想では、
最初に呼吸に意識を向けることから
はじめていきます。
体の感覚に意識を向けることで、
思考を止め、感じることに集中するためです。
その中で、いつの間にか思考に囚われていたり、
大きな音がして注意が逸れたりすることを経験されると思います。
そのような時には、
過去の記憶なら「記憶」
大きな音なら「音」
眩しい光なら「光」など、
名前を付けていきます。
これは、なんのために行うかと言うと、
自分が何に気を取られていたのかに気づき、
客観視するために行います。
「記憶」と名付けると、
ああ、自分は記憶に気を取られていたのだな。
と瞬間的に分かります。
例えば、何か嫌な出来事があって、
モヤモヤとした気持ちを抱えた状態で瞑想を始めて、
集中しにくいことがあったとします。
誰かの嫌な部分ばかりを思い出し、
呼吸に意識を向けようとしても、
「イライラするー。なんで、あんなこと言うのかしら。」
と、考え始めていたとします。
そうしたら、「イライラ」でも、「怒り」でも良いので
名前を付けていきます。
そうすると、怒りに飲み込まれていた状態から、
「あ、怒ってたな。」
と一瞬冷静に振り返ります。
それでも、継続していくと、
繰り返し同じことが起こったりします。
「あ、また怒ってた。」
こんな風に、集中しようとしても、
すぐに怒りに飲み込まれてしまうということはあります。
(※あまりにも激しい感情に飲み込まれている時は、
無理せず、瞑想の前に感情を出し切ることをお勧めします。
思い切り泣くでも、クッションを叩くでも、
人を傷つけない方法なら良いです。)
何度も感情に飲み込まれる、を繰り返しても良いです。
そんな状態でも、順調に進んでいます。
なぜ、順調なのかと言うと、
「怒りに飲み込まれやすい状態」を
客観的に認識できる状態をキープ出来ているからです。
はじめたばかりの頃は、
注意が逸れやすかったり、
感情が切り替えにくかったりして、
すぐに記憶に引っ張られたり、
感情に飲み込まれたりすることがよく起こります。
それは自然なことで、順調に進んでいますので、
引き続き、言霊瞑想を続けてみてくださいね。
日によって、うまくできる日と、
できない日があったりすることも自然なことです。
少しずつ、「今の自分の状態に気づく」
ということを練習している状態です。
自分の状態に気づくことは、
「今、ここ」にあることです。
こういう道のりから、
継続していくことで、徐々に切り替えが上手に
出来るようになっていったりします。
感情に対するラベリングの効果
言霊瞑想をしていると、
感情に対してラベリングすることが出てきます。
「怒り」とか、「落ち込み」とか、「不安」など。
そういう時には、
自然に思いついた言葉を
ラベリングしていって大丈夫です。
大事なのは、気づくことや、
自己の客観視につなげていくことなので、
その状態を言語化できていれば、
自然に目的は達成されます。
そして、コツコツと継続していくうちに、
ある時、言語化しただけで、感情が消えるという
体験をすることがあると思います。
そうなんです。不思議ですが、
感情とぴったりくる言葉が見つかると、
それだけで、抱いていた感情は、
スッと収まることがあります。
例えば、モヤモヤとした感情があって、
それに対して、「ムカつき」とラベリングしても
なんの反応も感じられなかったけれど、
「嫉妬」とラベリングしたら、
スッと消えていったとか。
その時、感じると思います。
あ、私が抱いていたのは「嫉妬」だったんだ。と。
より正確に自分の感情を捉えられている証拠です。
そうなると、感情の切り替えはスムーズになります。
抱えていた感情が消えるので、
当然、切り替えるのは早くなります。
けれども、毎回必ずできるのではなく、
うまくいくときと、
いかない時を繰り返すものです。
ですので、できなくても落ち込まなくて大丈夫ですよ!
それでも、続けていると、
感情ではなく、「記憶」などのラベリングでも、
手放すのが上手になり、
結果的に切り替えは上達していきます。
焦らず、自分のペースで進めてみてくださいね。
地道に継続する中で、少しずつコツがつかめてきます。
感情のラベリングが上手くいくようになると、
自己の客観視がより正確に出来る状態になりますので、
自分自身が抱えている深い部分での想いに気づいたり、
自己理解を深める力につながっていきます。
ですので、感情に囚われて
瞑想に集中しにくいなという時でも、
1、2分でも構いませんので、
繰り返し、瞑想することにチャレンジしてみてくださいね。
大切なことは、継続することです。
それでは、今日はこの辺で。
お読みくださいまして、ありがとうございました。