劣等感と向き合うシリーズ1。

劣等感について、4回シリーズでお伝えしてみたいと思います。

個人的な話ですが、劣等感には、かなり長いこと苦しめられました。

隣の芝生は青く見えるという日々。。。

hanaの苦しみは、主に仕事で結果を出せないということに関しての苦しみでした。

後輩にすら、及ばないという自覚。

尊敬する先輩に相談しても、答えは教えてもらえず、

努力の方向が分からない苦しみ。

年に1、2回、帰宅後に、涙が止まらなくなる時がありました。

そんな体験から、数年かけて、

ようやく脱却することができた時の考え方を記します。

少しでも、劣等感に苦しむあなたの参考にして頂ければ、幸いです。

第1回目は、劣等感と優越感についてです。

劣等感と優越感

まず、劣等感も優越感も、どちらも自分の中の尺度で

勝手に勝ち負けをつけて、

勝った!って思っているのが優越感。

負けた!って思っているのが劣等感。

こんな風に書くと、なんだか簡単すぎて馬鹿らしくなるけれど、

それが、体験するごとに積み重なって、

自信にあふれた態度や、自信のない態度になってくる。

だけど、それって、単なる勝手な思い込みでしかない。

その前提を基にして話をしていきますね。

大切なのは、優越感は何をもたらし、

劣等感は何をもたらすのかということ。

一見、劣等感よりは優越感の方が良さそうに思えませんか?

自信があって、堂々とした態度。

何かを任せたら、しっかりとやり遂げてくれそうな信頼感を持てる。

活き活きとしていて、輝いている。

確かに、優越感にはそういうキラキラした側面があり、

魅力的に映ります。

では、他方で劣等感は、というと、

はっきりものを言わず、逃げ腰で、

表情には活気がなく、何かを任せようとしても、

「私には無理です」みたいなネガティブな返答が多い。

消極的になりがちで、周りが気になって自分の意見を言えない。

なんか、あまり良い印象を持てない感じがしてしまいますよね。

これが、一般的な、そして表面的な優越感と劣等感に対する印象だと思います。

では、優越感=良いもの 劣等感=悪いもの なのか?

という事について、もう少し考えてみます。

劣等感を抱いている状態とは、

自分の方が劣っていると感じている状態。

つまり、自分のダメな部分を正面から突きつけられて

逃げられずに向き合っている(向き合わされている)状態にある。

ということ。

それが、どうでも良いゲームの勝ち負けとかではなく、

自分にとって重要性の高い事柄なら、なおのこと逃げられない。

欠点やダメな部分と向き合うって、言うまでもなく辛いこと。

でも、その本当の辛さは、味わった本人にしか分からない。

辛さを身をもって知っていると、

同じような境遇の人をバカにする気持ちには到底なれないし、

そうすることの無意味さも、体験から理解できるようになります。

つまり、できない人への思いやりや優しさを持てる。

そして、身の丈を知ることで、謙虚に人の意見に耳を傾けることの大切さも知ることができます。

人を見下さないので、相手が誰であっても、

相手の立場を尊重して話を聞きます。

つまり、痛みを伴いつつ、知らず知らずのうちに

自分の心についていた垢が剥がれて、磨かれていく。

そして、自分に不都合なことからも、

目をそらさずに向き合う勇気も育っていきます。

思い込みでなく、客観的に冷静に物事を見る力があるからこそ、

自分に都合の良い解釈をせずに、

弱さや欠点を受け止められる力を身に付けられる。

こんな風に見ていくと、劣等感に対する見方は変わって来ませんか?

では、優越感はというと、、

人よりも秀でているという感覚を持っている。

それは、自他共に評価を受けているのかもしれません。

自信の持てる経験が多いということは、確かに宝です。

前向きになり、エネルギーも湧いてきます。

けれど、物事には必ず両極があるもので、

敢えて悪いところを考えてみると、、(ごめんなさいネ!)

できない人の気持ちを理解しにくく、

悪気なく人が傷つくことを言ってしまったり、

上から目線になりがちで、

気を付けていないと思わぬ失言で

人から嫌われやすくなる側面があります。

自分のやり方に自信があるので、

他者の忠告を素直に聞けなかったり、

相手の気持ちを考えずに論破して

見下して恨みをかってしまったり。

昇進して権力を得た時に、

自分に都合よく振る舞ってしまいがちだったり、

傲慢になり、倫理観に欠ける場合も出てきます。

自分に都合の悪い事を直視することに慣れておらず、

その程度の事は、問題ないと片付けたり、

不利な事と直面した時に、

問題行動の原因になることもあるので、

注意が必要な側面も優越感にはあると感じます。

(※個人的な主観です。)

こんな風に考えていくと、必ずしも

優越感=良いもの

劣等感=悪いもの

という図式に当てはめることはできないと思います。

優越感は、どちらかというと周囲にもたらす弊害はありますが、

抱いている当事者が問題に感じることは少ないので、

より厄介かもしれません。

物事には、良い面も悪い面もあるので、

高い視点で物事を眺めていくことが大切だなと思います。

劣等感シリーズ2では、劣等感の根っこにあるものについて書かせて頂きます!

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