今日は、下記のお悩みについて、考えてみたいと思います。
相談は友人関係に関するものですが、
どうすればよいかの部分は、
恋愛にも応用できる内容となっています。
下記が相談内容です。
「自分独占欲強くて、友達がその友達と自分より楽しそうにしてると嫉妬で爆発しそうになります。
そんな自分が嫌だから趣味で筋トレを始めたりゲームに夢中になろうとするんですけど、やっぱり目に入ったりするものなのでどうにもできないです。
どうすればいいですかね。」
友達を独占したくなるという状態、、
hanaも学生時代は、
特定の人と仲良くして過ごすことが多かったです。
hanaの場合は、質問者さんとは逆で、
昔、独占欲の強い友達に振り回されたりして
悩んだことがありました。
「〇〇ちゃんとは、口をきかないで。」など、
あまりにきつく独占されて辛かったので、
その子とは喧嘩別れになりました。
質問者さんは、そんな自分が嫌だからと
ゲームに夢中になろうとしたり
筋トレをしたりしているとのこと。
友達にストレートに
「他の人と仲良くしないで」と言って、
独占しようとするのではなくて、
相手の気持ちに配慮して、
自分の気持ちを解消しようとされているという事が、
まず、素敵なことだと思います。
ただ、自分の気持ちの持っていき方が
分からず、辛いのですね。
ある程度の年齢になると、
教室でもグループが出来るようになって、
他のグループには入れないとか
見えない境界線がありますよね。
仲良しを作って、
自分の居場所を確保するみたいな感じでしょうか。
安心できる場所、居心地の良い場所を確保していたい。
「この人は、絶対に自分の」
と思える人を作りたいのではないでしょうか。
そういう友達がいると安心ですよね。
あなたが、もし学生であるなら、
環境的な要因から仲良しを必要とする側面も
あるのだと思います。
年齢を重ねるごとに、違う年代の人達とも
交流する機会が増えていくので、
自然にどこかに属さなければという気持ちや
誰か仲良しを作らなければという気持ちは
薄れていったりするものでもあります。
誰か、特定の人を独占しようとするのは、
相手の事が好きだからというのもありますが、
自分の居場所を作りたい、
自分を満たしてもらいたい。
はっきり言うと、「独占したい」のは、
相手のためではなくて、自分のためですよね。
なぜ、あなたは、自分のために相手を独占しようと
してしまうのでしょう。
自分の依存心や甘えたい気持ちを
満たしきれていないのか、
自分に一番に関心を示してくれる誰かが
いないと不安になってしまうのか、
自分の不完全さに対する不安や
一人になることへの恐さがあるのか。
様々な要因が考えられますが、
答えは、あなた自身に聞いてみるしかありません。
では、自分の内側にあるものが、
寂しさ、不安、依存心、
何であったとしても、
他の誰かに満たしてもらいたいものがあるのだとすれば、
あなたの「満たされたい」気持ちに対して、
どのように対処していけば良いのでしょうか?
まず、一つ目は、
「満たされたかったら、自分から相手を満たす」ことです。
これは、もしもあなたが、
誰かに依存したい、甘えたい、
と言う気持ちを持っているのなら、
依存心を脱却して、自立に向かう方向に
舵を切るということでもあります。
「満たされたい自分」から、
「誰かを満たす自分」への方向転換です。
子供から、大人になる過程とも
言えるのかもしれません。
相手が何を望んでいるか、
相手が何を必要としているか、
自分のしてあげたいことではありません。
自分のしてあげたいことを押し付けることは、
自分の都合を押し付けるのと似たようなものです。
そうではなくて、純粋に、心から、
相手の事を想うということが必要です。
注意点として、
一つお伝えしておきたいことがあります。
「相手のために」のつもりが、
いつの間にか「自分のために」
にならないようにということです。
「あなたのために」が
「自分のため」という動機から発生したものである場合、
本心から相手を喜ばせることはできません。
「あなたのために、〇〇してあげる。」は、
相手の望みとずれていた場合、
鬱陶しいだけになる可能性があります。
本当に相手の事を想う場合、
相手が心から楽しいのであれば、
他の人と仲良くしても構わない。
こんな風に考えられるようになることが、
本当の意味で、相手を愛する。
尊重するということではないでしょうか。
相手に関心を持ち、
相手が話したいことは何か、
相手が喜ぶことは何か、
何か困っていたとしたら、
どのような助けが本当に相手のためになるのか、
こういうことを考えて行動することが出来た時、
相手は、自然にあなたに魅力を感じて、
あなたの傍に居たいと思ってくれると思います。
相手の気持ちに配慮して、
筋トレには励む質問者さんなら、
きっとできると思います。
自分の事に関心を持ち、
気持ちを尊重してくれる存在は魅力的です。
そういう魅力的な存在になれるように
努力することが一つです。
二つ目は、
自分の満たされていない気持ちを
見つめていく事です。
これは、あなた自身が
自分の力で行うことです。
誰かに聞いても、答えは自分の中にしか
見つけられません。
寂しさを抱えているのだとしたら、
それは、何故なのか。
不安を抱えているのだとしたら、
それは、何故なのか。
一人で見つけられない時は、
信頼できる誰かに聞いてもらう事で、
自分の気持ちが見えてくることもあります。
この場合、意見をもらうと言うよりは、
自分の話をさせてもらって、
自分の話を客観的に見つめる
という過程を大事にしてください。
紙に書き出してみるのも良い手段です。
自分の想いを、
文字にしたり、声に出したりして具体化することで、
整理しやすくなることがあります。
抱いている感情の根っこが
どこにあるのかを見つけられただけでも、
癒しは始まります。
子供時代の出来事が、
寂しさの要因になっていることもあり得ますし、
すぐに想い出せない事もあります。
hanaは、そういう時に
瞑想という手段を使っています。
瞑想は、コツを掴めば、潜在意識に眠った記憶を
呼び起こす手段にもなると思っています。
ただ、意図的にやろうとすると、
結構難しかったりします。
天にゆだねる位の気持ちでやる方が
うまく行ったりします。
そして、何か原因が見つかったとして、
そんな辛い思いを抱いている自分の事を
責めないようにしてください。
不安でも、寂しさでも、満たされない想いでも、
味わったからこそ分かることがあります。
全てが、あなたの成長の糧になります。
その想いを責めずに認め、
抱きしめることが出来た時、
何か吹っ切れるものがあるのだと思います。
癒す力も、満たす力も、
本当は全て、
あなた自身の中にあります。
本来のあなたは、
誰かを独占することを必要としないです。
hana自身、以前は、
誰かに悩みを聞いてもらいたい
共感して受け止めて欲しい。
そんな風に思っていて、
優しい誰かに依存したくなった時期がありました。
けれど、周りに相談できる人がおらず、
孤独だった時期に、
自分の内面と向き合う事で
自分自身で解決できる悩みが
多数あることに気づきました。
辛さの根っこは、
幻想や間違った思い込みによって、
作り上げられたものである可能性が高いです。
あなたの中の辛い思いと向き合う事で、
独占欲を克服できることを祈っています。