
こんにちは、hanaです。
最近、腸活ブームですよね。
ヨーグルトや乳酸菌飲料にも
いろんな菌の名前が書いてあって
研究が進められている分野です。
今日は、「腸と脳」の科学という本から
面白い内容を見つけたので書いてみたいと思います。
腸内環境について
腸内環境はおもに腸内細菌叢(腸内マイクロバイオータ)
の組成により決まり、
生まれる時に母親の産道や皮膚などに触れ、
環境中に存在する細菌を体内に取り込むことで、
腸内マイクロバイオータが形成されていきます。
国籍や年齢、個人によってその組成が違い、
ヒトの大腸には、500~1000種類もの
マイクロバイオータが存在すると言われています。
(「腸と脳」の科学 p15より一部抜粋)
腸と記憶力の関係
私は、普段の仕事で認知症の方に
お会いする機会が比較的多いのですが、
これをすれば良くなるという決定打がなく、
環境ストレスの影響を取り除くことや
活動を通して機能維持を図ることが主になっています。
そんな中で、腸内細菌を通して認知機能に
アプローチする研究は面白い内容だと感じました。
いつか誰しもなりうる病は、
決して他人事ではないです。
85歳以上の4人に1人が認知症と診断される時代。
身近な人が認知症になることも
決して少なくないですので、
知っておいて損はないと思います。
認知症の発症により腸内マイクロバイオータの
組成が大きく変化することが分かっていて、
それに呼応して腸内代謝物の組成も変化するそうです。
認知機能に対するプロバイオティクス
(ヒトの健康によい影響を与える微生物)の効果
についても研究が行われているそうです。
解析の結果、ビフィズス菌を摂取したグループは、プラセボを摂取したグループと比較して現在の日時や時刻、場所や周囲の状況、人物などの情報から、自身が現在置かれている状況を理解する能力(見当識と呼ばれます)が、統計的に有意に改善していました。
また、ビフィズス菌摂取前と摂取後24週目に脳の萎縮状態を評価した結果、ビフィズス菌摂取グループではプラセボ摂取グループと比較して脳委縮の進行が抑制されていました。
~中略~
認知能力の高さと特定の細菌の多さや腸内マイクロバイオータの組成の多様性に相関関係があることが報告されました。
引用:「腸と脳」の科学 p110より
ビフィズス菌の摂取が、脳委縮の進行を抑制する。
脳と腸の関係は、腸内細菌の種類や
組成の多様性に相関関係がある。
そんなことを考えていたら
ヨーグルトが食べたくなってきた。笑
カゼインって摂りすぎると良くないんでしょ?
カゼインフリーのヨーグルトには、
豆乳グルトとかあるみたいですね。
やっぱり、食べ過ぎない程度に
バランスよくが基本なのですね。
長寿とポリアミンの関係
おそらく、ポリアミンって何?ですよね。
私も知りませんでした。
ちょっと、引用しますね。
こうした研究から認知症の発症と相関関係のある腸内代謝物の一つとしてポリアミンが同定されました。
ポリアミンは、プトレッシン、スペルミジン、スペルミンの総称で、すべての生物の細胞で合成され、細胞の増殖や分化など、細胞のさまざまな生命活動に関わっています。ポリアミンは細胞を正常に保ち、生命活動を維持するのに必要不可欠な物質です。
残念ながら、ポリアミンを産生する能力は、加齢とともに低下していきます。ちなみにポリアミンは、さまざまな食品にも含まれていて、小麦胚芽や納豆、大豆、熟成チーズやキノコ、エンドウ豆、ブロッコリーなどにも含まれています。
細胞を構成しているタンパク質は、時間とともに自然に壊れてしまうのではなく、一定時間後に細胞によって能動的に分解されます。つまり私達は、タンパク質の合成と分解のバランスによって生きています。このタンパク質の分解には、寿命の短いタンパク質の分解を司るオートファジーと呼ばれるしくみと、寿命の長いタンパク質の分解を司るプロテアソーム系と呼ばれるしくみがあります。
引用:「腸と脳」の科学 p111より
ポリアミンは、腸内代謝物の一つで、
食品にも含まれている物質なんですね。
オートファジーについては、
以前まとめた記事がありますので、
良かったら参考までにこちらにあります。
ポリアミンは、オートファジーの調節に
重要な役割をしているそうです。
細胞内で増加したポリアミンが、
オートファジーを促して細胞内に蓄積した
老廃物を取り除くように作用してくれるそうです。
腸内代謝物であるポリアミンが、
オートファジーを促す。
細胞を若々しく元気に保ってくれるのですね!
ヒトのさまざまな臓器や組織にもポリアミンは含まれていますが、そのポリアミン濃度(とくにスペルミジン)は、加齢とともに減少します。30~50歳代の血中スペルミジン濃度の平均値は、60~80歳代の平均値と比較して約3倍高くなっています。
一方で90~100歳超の平均値は、30~50歳代の平均濃度と同程度であることが報告されています。どうしてかというと、90~100歳超でスペルミジンの合成量が増加するわけではなく血中のスペルミジンを高濃度に維持できた人だけが長く生きることができるということを示唆しています。
引用:「腸と脳」の科学 p112より
90歳以上の方にお会いすると、
「長生きの秘訣はなんですか?」って
お聞きすることが多いのですが、
「くよくよしないことじゃよ~。」とか、
「若いころ、たくさん運動したからな~。」とか、
「えへへ。なんだろうね。分からないね~。」笑
と、答えて下さる方々がいました。
私が今までお会いしてきた長寿の方って、
なぜか難聴の方が多かったんですよね。
大きい声で話さないと聞こえない。笑
人の話は、あんまり聞こえてないくらいが
丁度良いのかしら・・??
なーんて、勝手な解釈です・・笑
それを同僚に話したら、
「確かにー、そんなとこあるかも!」って。
その場にいた人達で笑ってました。
私だけじゃなかったみたいです。笑
というわけで、
人の話は適当に聞き流しましょ!笑(オイ!)
それで、ポリアミンの続きですが・・
じつは、体外からポリアミンを補充することができるのです。実際、さまざまな食品にポリアミンは含まれています。腸内マイクロバイオータもポリアミンを産生します。これら体外由来のポリアミンは、人の場合、小腸や大腸から吸収され、血中へ移行します。
引用:「腸と脳」の科学 p113より
食べ物からポリアミンを摂取することで
長寿につながるのかー。
何を食べたら長生きできるのかって、
肉をたくさん食べてますとか、
コーラとハンバーガーが好きな100歳とか、
聞けば聞くほど謎なことの一つでしたが、
科学的にはこんな見解があるのですね。
もう一回、振り返っておくと、
ポリアミンを含む食材は、
小麦胚芽、納豆、大豆、熟成チーズ、
キノコ、エンドウ豆、ブロッコリーでした。
参考までに・・
ポリアミンと認知機能
ポリアミンが認知機能にも作用するかという
マウスを使った研究があったそうですが、
経口投与したスペルミジン(ポリアミンの一種)が、
マウスの脳に直接到達していることが分かったそうです。
その結果、空間学習能力や記憶力に改善がみられたのです。これは、脳の海馬と呼ばれる記憶学習能力を司る部位のニューロンが、ポリアミン(スペルミジン)の摂取により活性化されやすくなっており、その結果、弱い刺激でも効率的に記憶学習が起こるように変化していたのです。
引用:「腸と脳」の科学 p114より
ポリアミンたら、凄いわー!
ちなみに、オートファジーをできない状態にして、
スペルミジンをショウジョウバエに投与しても
ニューロンの活性状態は変化しなかったとのこと。
オートファジーは、記憶学習能力の
調節に関与している可能性が示された。
ということみたいです。
最後に、スペルミジン摂取がヒトの認知機能にどのような影響を与えるのかについて、食物摂取頻度調査が行われました。具体的には、一定期間内の食品ごとの摂取頻度と1回当たりの摂取重量を調査しました。
解析の結果、食事から摂取するスペルミジンの量と認知機能の低下との間には「負の相関」が見られたのです。つまり、ポリアミンの一つであるスペルミジンを摂取することで、認知機能の低下を抑制できる可能性があることが示唆されたのです。
引用:「腸と脳」の科学 p115より
ビフィズス菌だけでなく、
スペルミジンを摂取することも
認知機能低下を食い止めてくれる
かもしれないのですね。
ただし!
これらの物質の生体への作用は極めて複雑で、「特定の細菌や腸内代謝物が腸内に存在すると、記憶力の低下や認知症の発症を防げる(あるいは病気にかかる)」といった単純なものではなさそうだということです。今後の研究の進展が待たれます。
引用:「腸と脳」の科学 p120より
人体の仕組みは複雑ですよね・・・。
これ食べてればオッケーというわけじゃない。
そんなことも、一応頭に入れときましょうか。
余談ですが、往診医の先生の中には、
「年取って死ぬのを待つだけなんだから、
あんまりしっかりしてると辛いよ。
ボケちゃった方が楽かもよ。」
なんて、おっしゃる先生もいらっしゃる。
より良く・・ばかりが正解とは限らない。
・・・考え方もいろいろだな、と。
何が正解だなんて分からないけど、
なるようになるさー!笑
きっと、今起きてることが最善のこと。
なるべくして、そうなっている。
そんな風に受け止めることができたら、
悲観したくなることも
見方を変えていくことができるのかもしれません。
長生きのこととか書いてますが、
長生きなんてしたくないという人もいて、
そこも、いろんな意見がある。
ご高齢の方とお話ししていて
「あと10年は生きたいわ!」という人からは、
前向きなエネルギーを感じて
こちらも明るくなります!
もっと長生きしたいなって思える人生は
きっと楽しいんだろうな。
誰かの迷惑になるから、と思うより、
もっと世界の変化を見たいわ!とか
積極的なマインドセットで生きていると
表情もイキイキしますね。^^
(※決して、そうしましょうという意味ではないですよ。笑)
それでは、今日はこの辺で失礼します。
お読みくださいましてありがとうございます。


