嫌な出来事があったわけでもないのに落ち込む、
理由のない不安感に襲われる、
生理前に不調になり、些細な事でイライラしやすい、
涙もろくなる、眠れない、などの症状がある。
こんなときには、
一度、鉄不足の可能性を考えてみても良いと思います。
鉄不足の症状
鉄不足の症状には上記以外に、
- 動機や息切れを起こしやすい
- 顎下の吹き出物などの肌荒れがある
- 髪がパサつく、爪が割れやすい
- 疲れやすい、頭が働かない
- 立ちくらみやめまいが起こる
- 血色が悪い、痩せにくい
など、様々です。
鉄分の役割
鉄分は、体内で酸素を運搬する赤血球の原料です。
酸素は、各細胞で栄養をエネルギーに変換する役割があり、全身で必要とされます。
鉄不足になると、全身に十分な酸素を巡らせることができなくなります。
検査で分かりにくい鉄不足
生理では、鉄分が多量に失われるため、女性の方が鉄分が失われやすいです。
通常の血液検査で正常値でも、上記のような鉄不足の症状は出ることがあります。
貯蔵鉄(フェリチン)(細胞内に蓄えられている鉄分)が減少している可能性がありますが、一般的な血液検査では出てこないため、分かりにくいです。
鉄不足を起こしやすい社会背景
- 農薬の流通により有機肥料での栽培が減少し、野菜自体の栄養素が低下
- ストレス社会による食事の簡略化、栄養素の偏り、自律神経の乱れ
- ダイエットによる栄養摂取量の低下
- 調理器具の変化(昔の日本では、鍋やフライパンは鉄製品が主流だったが、使いやすさから、アルミやステンレス、フッ素加工などが増加)
鉄分を吸収するためには、ビタミンCと一緒に摂取することを勧められますが、
野菜の栄養分が低下していたり、
自律神経の乱れから、消化器官の活動が低下したり、
様々な要因が影響し、鉄不足を起こしやすくなっていると考えられます。
hana自身、鉄分摂取を心掛けることで、
原因不明の不安症状が軽減したことがあります。
それ以来、サプリメントで鉄分を摂取したり、
調理器具に鉄製品を取り入れるなど、気を付けるようになりました。
食事の管理は、心のメンテナンスに欠かせないものだと感じています。
鉄分の摂取方法については、こちらをご参照下さい。
鉄分サプリを摂っても効果が出にくい人
中には、鉄分のサプリメントを摂取しても効果が出にくい方もいるようです。
臨床分子栄養学研究会の講師を務められている宮澤医院のブログでは、
腸が悪いとサプリメントが効かない、
腸カンジダに鉄サプリメントは禁忌などの記載もあります。
便秘や腹部膨満感があり、腸の炎症が疑われる方は、
鉄分サプリの摂取で悪化しないか注意する必要がありそうです。
腸内環境を整えることは、大切ですね。^^