身を守る!ノルアドレナリンの話

こんにちは、hanaです。

今日は、またまたホルモンのお話し。

ノルアドレナリンについてです。

なんだか、用語がごっちゃになっていたので、

ここで一度整理しておきたいと思います。

ホルモンと神経伝達物質の違い

ホルモンとは、内分泌器官から分泌されて

血液を介して細胞を刺激して作用する物質。

神経伝達物質とは、神経終末から放出されて

隣の神経に伝達される物質。

ドーパミンだとしたら、

副腎髄質から分泌される場合はホルモン。

脳内では、神経伝達物質として分泌され、

脳内ホルモンとも呼ばれる。

ノルアドレナリンは、

副腎髄質からも分泌されるけれど、

副腎髄質から分泌されるのは、アドレナリンが8割。

ノルアドレナリンは2割と言われています。

ノルアドレナリンは、

交感神経の神経伝達物質として放出され、

作用はアドレナリンと似ています。

って、だから?という感じで、

あんまり役に立たないですね。笑

あまり重要ではないけれど、

混乱しないように、一応整理しておきました。

というわけで、

今日はノルアドレナリンについて書かせて頂きます。

ノルアドレナリンについて

ノルアドレナリンは、交感神経に作用する物質です。

交感神経は、心身を行動に向かわせる働きがあります。

昔は、動物に襲われる危険があって、

急に逃げなければならなくなったり、

戦う必要が出てきた時に、

瞳孔を開いて相手をよく観察し、

血流を増やして身構え、

途中で便意を催さないように消化器官の働きを抑え、

怪我をしても出血を抑えるために毛細血管を収縮させ、

危機に対応しようとします。

現代では、動物に襲われるような

心配はあまりなくなりましたが、

例えば、災害とか何かの理由で

突然、野宿しなければならなくなったら、

緊張して体を強張らせているかもしれません。

そんな風に、環境からくるストレスや

精神的なストレスで分泌されるのが、

ノルアドレナリンです。

集中力を増し、行動への意欲を高め、

眠気を遠ざけます。

適度にあることで、うつ病やパニック障害になることを

防ぐとも言われます。

一方で、あり過ぎると

イライラしやすくて怒りっぽくなったり、

恐怖や不安を感じやすくなるといった側面もあり、

適度にバランスを取ることが求められます。

ノルアドレナリンを抑制するセロトニン

ドーパミンと同様に、

ノルアドレナリンもセロトニンによって

抑制がかかるようになっています。

ドーパミン、ノルアドレナリンという

興奮を司るホルモンと、

それを抑制するセロトニンのバランスが

精神に影響を及ぼしていると言われています。

ホルモンの種類は他にもありますが、

特に重要な、この3種のホルモンと

上手に付き合う事ができたら

気分よく過ごしやすくなりそうですね。

ノルアドレナリンとレム睡眠の関わり

レム睡眠は、記憶の定着にも関係すると言われ、

レム睡眠をとることで、

ノルアドレナリンが低レベルに維持され、

神経細胞を酸化損傷から保護したり、

神経細胞の成長やシナプス形成を維持するそうです。

睡眠不足になると、

ノルアドレナリンの値が高まり、

神経細胞の保護作用が中止されて

アポトーシス(細胞の死)や

シナプスとニューロンの喪失(繋がりが失われる)を

引き起こす可能性を指摘する意見もあり、

睡眠不足には気をつけたいなと思いました。

参考文献:レム睡眠不足によるノルアドレナリンの上昇は神経変性に重要な役割を果たす:分子から病態生理学的変化への作用機序の可能性を提案する知見の統合 Brain Sci.2024, 14(1), 8;

やはり、体感が示す通り、休息は大切なのですね。

ノルアドレナリンが作られるまで

では、ノルアドレナリンはどんな物質から

作られるのでしょうか?

ノルアドレナリンが作られる時には、

チロシン➡L-ドーパ➡ドーパミン➡ノルアドレナリン

という過程があります。

ドーパミンがノルアドレナリンの前駆体になっている

ことからも、関係が深い事が分かります。

ノルアドレナリンはストレスに反応し、

興奮状態を作り出します。

そして、集中力や覚醒状態に関与しています。

ドーパミンは学習や運動制御に関わっていて、

どちらも、行動するために大切なことが分かります。

ちなみに、

ホルモンの中でも有名なアドレナリンは、

ノルアドレナリンから作られ、

同じく交感神経に関与しています。

ノルアドレナリンの材料になるのは?

心身にアクセルの役割を果たす物質は

ドーパミンもノルアドレナリンもアドレナリンも

チロシンというアミノ酸から作られているのですね。

では、そんなチロシンを多く含む食べ物には、

どんなものがあるでしょうか?

かつお節、小麦たんぱく、高野豆腐、

チーズ、きな粉、大豆、すじこ、

ピーナッツ、たらこ、などがあります。

お好み焼きを食べる時には、

かつお節をたくさんかけようかなー・・笑

ちなみに、

セロトニンの記事,

ドーパミンの記事,

もありますので、ご参考までにどうぞ。

健康管理のお役に立てば幸いです。

それでは、今日はこの辺で!

お読みくださいまして、ありがとうございました。

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