助けを拒絶する母を助けるには・・?

こんにちは、hanaです。

今日も遊びに来て下さりありがとうございます。

今回は、お母様の介護に悩まれている方がいて、

ちょっと相談を受けたので、

そのエピソードから書かせて頂きます。

拒絶というシグナル

お母様は、認知症を患っているそうなのですが、

徐々に身の回りのことができなくなっていて、

1人でできなくなっていることを

手伝おうとすると拒否されてしまうそうです。

「歯磨きした?」など、LINEで聞いても

ほとんど毎回、無視されてしまう。

近くに住んでいるのではないので、

頻繁に出向くこともできず、

どうしたら良いだろうかと悩まれていました。

忙しさの中の葛藤

その方は、まだお子さんが小さくて、

他には妹さんもいるけれど、

同じような境遇なので、

本当は頻繁に会いに行きたいけれど、

お二人とも時間が取れずに行くことができない。

支援サービスの受け入れにも拒否があり、

お父様のいうことも聞いてくれない。

「私達もできるだけ頑張るけれど、

行っても嫌な顔をされたり、

キツい事を言われてしまうし、

私達には子育ても仕事もあるし。

プライドだけはやたら高くて、

手伝おうにも手伝えない状況で。

せめて、できないから助けに来てよと言ってくれたらいいのに。

そうしたら、無理してでも時間を作ろうと思うのに。」

・・・もう、頑張れなんて絶対に言えません。

いっぱいいっぱいの現状があって、

さらに、介護というのは本当に大変なことですよね。

拒絶の意味を掘り下げる

ここで、お母様の視点から考えてみたいと思います。

起きた事実を忘れてしまうために、

できなかったこと自体が分からなくなってしまったり、

けれども、どこかで、

できなかった時の感情は、なんとなく残っていて、

その都度、

「忘れっぽくなってる」「できなくなっている」

ことを感じて焦ることがあったり・・。

それを受け入れることは、きっと、

人によっては不安感や恐怖感を伴うことで、

どうにか体裁を取り繕おうとするけれど、

それも叶わない。

電子レンジが使えなくなってしまった。

洗濯機の使い方ってどうだっただろう。

注意喚起の連絡や、できたかどうかの確認連絡は、

「できない」ことを見せつけられるかのようで

不愉快さを感じる。

みんな私のことを心配している。

そんな必要なんてないし。

なんとかなっているし。

けれども、どこかで誤魔化しきれない

不安感がつきまとっている。

もしも、そのような状態にあるのだとしたら。

北風と太陽

北風と太陽の物語のように、

旅人のコートを脱がせるには、

力づくで吹き飛ばそうとするよりも、

じわじわと温かさを感じてもらうことが

有効なのかもしれません。

今回相談された方が、力づくで吹き飛ばそうと

していたのではありませんので、

そこは誤解のないように・・・。(念のため)笑

忙しさの中で役割を求められると、

気持ちのゆとりがもちにくかったりします。

相手を受け止めるゆとりが持てないことが、

もしかしたら、あるかもしれません。

それは、自然なことなので、

そんなことを責める必要はないし、

頑張り過ぎないことも、とても大切で。

お母様に対して、

「〇〇できた?」「〇〇した方がいいよ。」

「今度一緒に〇〇に行こうね。」

とても頑張っているのに、

「もう、いい。放っておいて。」という返答が続く。

きっと、お母様が安心して助けを求められるには、

「できない自分」という情けなくて

自分でも受け止めきれない状態を

誰かが受け止めてくれて安心を感じられることや、

それでも、自分は大切にされる存在であると

思えることが必要なのかもしれません。

そんなことをお伝えしてみたところ、

その方は、「そうですよね。本当に。」

・・・と、涙されていて、

お母様を大切に想う気持ちが溢れていて。

大切な人だからこそ、悩みますよね。

なかなか、愛情を言葉で伝えることが難しい。

けれども、そのようにできるだけ

努めてみますとおっしゃってくださいました。

誰にとっても、

不安や孤独と向き合うことは、

とても辛いことで、

時には誰かの助けが必要になることもあります。

忙しさの中で、お母様のことを受け止めることは

心理的な距離が近ければ近いだけ、

大変な事でもあると思います。

「できなくて当たり前。」

本当に難しいことですし、

そのくらいに思って、できないことを責めずに

できる範囲のことをしていく。

それで、良いのだと思います。

もちろん、支援サービスなども

可能な範囲で活用できるようにしながら。

また、1つ学ばせて頂きました。

本当に、ありがとうございます。

それでは、今日はこの辺で失礼します。

お読みくださいまして、ありがとうございます。

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