劣等感と向き合うシリーズ4。

今回は、劣等感と向き合うシリーズの最終回ということで、

劣等感からの解放をテーマに進めていきたいと思います。

劣等感からの解放

シリーズ1から3までの中で、

優越感との比較を通して、劣等感の捉え方について見なおしたり、

劣等感を抱く原因となる価値基準を見直したりしてきました。

これらを理解するだけでも、劣等感を抱くことについて、

ネガティブに思う必要がないことや、

苦しい時には、価値基準を見直す視点に立つということが、

何かのヒントになるのではないかと思います。

劣等感という、一見苦しい感情も、

学びをもたらしてくれるものとして、感謝に変えることが出来ます。

hana自身も、価値基準を見直したことで、大分気持ちを軽くすることができました。

そもそも、「できる人」の基準って何?というところから、見直していったことで、

〇〇という技術を習得しているから、とか、

知識が豊富だから、とか、

誰もが思うような基準ばかりに目が向いていたのです。

では、hanaを良いと思ってくれる人は、どこを見てくれているのか、

大体、知識だって、いろいろな種類があり、何を知っていたらすごいのか、

では、他の知識は役に立たないのか、

そもそも、誰かと誰かを比べて、どちらが優れているとか、

そんなこと比べること自体がナンセンスじゃないのか。

人を見る基準なんて、沢山ありすぎて、比べること自体できないし、

何を持って、勝ちで、何が負けなのかすら、

実はとても狭い範囲の視点でしかなく、

たった一個や二個の物差しで測れるほど、人間は単純なものではないと思ったのです。

例えば、学歴を見て優越感や劣等感を抱く人もいますが、

例えば、東大出身だからとか、

1つの側面でしかないその情報から、その人の全てが分かるのでしょうか。

「東大出身の〇〇さんがこう言っている」という事だけで、

自分より優れた意見だと思っていないでしょうか?

高学歴だからと言って、知っていることは限られています。

専門家と言われる人だからと言って、専門分野の全てを知っているのではないのと同じです。

医者だから、医療の全ての分野に詳しいわけでもありません。

学歴や肩書きは、単なる経歴です。

テストに合格した記録なので、誇れるものですが、

ブランド物のスーツのように、一つの魅力を示す飾りにすぎません。

経歴や持ち物が価値の全てではない。

視点を変えればわかるようなことなのに、

「なんとなく」身に着けてきた価値観で物を見ることを植え付けられていると、

そんな単純な事にすら気づけないほど、

視野が狭くなっていたのだと、愕然とします。

競争から協力へ

勝ち負けを競い合う事は、お互いを高め合うための良いエンジンとして機能します。

そして、自信があれば、楽しさも感じるでしょう。

勝つためにというのは、努力するためのエネルギーにもなります。

けれど、競争を利用して、お互いを高め合う事は、社会全体を見たときに、

本当に有益なのでしょうか。

心が冷たくなる感じは気のせいでしょうか。

勝ち負けを競うということは、負ける人が必ずいます。

負けた方は価値がないのでしょうか。

勝った方は、そんなに価値が高いのでしょうか。

オリンピックで金メダルを取ると、とても賞賛されます。

銀メダルも充分すごいけれど、悔しそうな顔をする選手も多いです。

でも、両者の差は本当にわずかなものだったりします。

(以前、誰かさんが言っていましたが、)

1番であることって、そんなに大切なのでしょうか。

その競技が大好きで、とても能力が高くて、努力していて、

という意味では、1番理解し合える存在だと思います。

別に競わなくても良くない?と思ってしまうのですが、

それはそれで、楽しいのでしょうから、別に競っても良いのですが。

けれど、もし、お互いに自分のやってきた練習法や特訓について

教え合ったり、相手の弱点についてアドバイスし合ったりしたら、

鬼に金棒、最強のコンビになりますよね。

それで、過去最高の世界新記録をライバル二人で出し合ったら、

どんなにその競技が盛り上がることでしょう。

競争より、協力した方が、より高い成果を出せたり、

より温かい空気感を作れたりするのではないでしょうか。

仕事仲間はライバルでもありますが、目標を同じくする仲間です。

上から目線でドヤ顔しているより、

目標を共有する仲間として、協力する方が、

結果が良くなることは明白です。

そして、「お客様のため」など同じ軸を持って

前進するとき、自分の損得なんて後回しにして、

それぞれが惜しみなく協力し合う事ができたら、最高の職場になると思います。

これには、システムを変えることでは意味がないと個人的には思っています。

では、勉強会を開催して知識を共有しましょうとか、

そんなことは、どこでもやっていますが、

競争意識はかわりません。

一人一人が、心の底から相手を理解しようと努め、

尊重する気持ちを持てた時、

競争意識は協力し合う気持ちへと、

自然と変化するものではないかと思っています。

これは、あくまでも理想論で、

ピラミッド社会の現実では、

なかなかうまくはいかないと思いますが、

競争意識より、協力する意識を持って働く人が増えたら良いな、、なんて、

思ったりします。

お読み下さり、ありがとうございました。

何かのお役に立ちましたら幸いです。

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