仕事でプライドがズタズタになった時の対処法

辛かった時の気持ち

私にも、プライドが傷ついて辛かった時期がありました。

仕事を始めた頃は、分からない事だらけでした。

教科書で習ってきたことと

実際に目の前で起きている出来事を

結びつけて考察するという

基本的な流れを理解することが

とても大変で苦労しました。

後から、調べてみるにも、何を調べたら良いのか

どの本に書いてあるのか、

調べ方すら分からなくて、悩んでいました。

多分、他の人達よりも時間がかかったのでは

ないかと思います。

周りの人は、直接は言いませんが、

後輩にすら下に見られていることを感じたりもしました。

プライドはズタズタに傷ついて

不安と不信感と八方ふさがりでどうしたら良いのか

分からなかった時期。

逃げたくて、とにかく逃げたくて

仕方ありませんでした。

気持ちが腐って、

言い訳ばかりが頭の中を巡って、

だけれど、自分がしなければならない事は

勉強なんだと、一番よく分かっていました。

きちんとしたレールが敷かれていて

その通りにやれば良いなら苦労はしません。

けれど、道なき道を行くような時、

一番、もどかしくて辛かったのを覚えています。

いつも、周囲の人と自分を比較して、

辛さを感じていました。

辛かったどん底の時期の感情の受け止め方

そんな自分にも、転換点が訪れました。

それは、自分の内面と向き合ったことでした。

自分の内面と向き合う事は、

言葉としてはよく耳にするかもしれません。

けれど、実際、どうやって向き合ったら良いかって

よく分からなかったりしませんか?

私がしたことは、

辛い感情から逃げずに受け止めるということをしました。

辛い、馬鹿にされた、泣きたい、

逃げたい、辞めたい、

もう嫌、

そんな思いに浸り切ります。

浸りきるということ。

これは、湧き上がってくる自分の感情と

逃げずに、真正面から向き合うという事です。

私にはこの感情がある。

という事を認めて、しっかりと受け止めることです。

そう感じている自分をまずは認めて、

逃げずに受け止めること。

これをしないと、ずっと、

「見て見ぬふり」

「気づかないふり」が続きます。

このことは、実際よりも問題を大きく見せます。

なぜなら、逃げることは見ないという事。

見ないという事は恐怖を膨らませる事になる。

何か原因のはっきりしている恐怖と

原因がなんだか分からない恐怖は、

原因が分からない恐怖の方が大きく感じます。

例えば、家の中で大きな物音がしたとします。

原因が分からないと、

「え、何が起きたの?」と

怖く感じますが、

外れかけていた画鋲が取れて、

掛けてあった写真が落ちたのだと分かると

少し怖さが和らぎます。

これと同じで、逃げると、

不安は大きくなって追いかけてきます。

なので、まずは感情をしっかりと受け止めて

味わうこと。

そこに浸りきって、味わいつくしてやるー!と

意識して行うと、

もう、出きったかな?

もう、充分かしら?

と意外と早く、終了時間が来たりします。

そう、嫌な感情って、

逃げるとどこまでも追いかけて来るんですけど、

「よし!こい!!受け止めてやる!!」

て、正面から突っ込んでいくと、

意外と早く落ち着いてくれたりします。

(長い時もありますよ。場合によります。

けれど、逃げているよりは早いです。)

そして、味わいつくすと、

自分のどん底が分かるので

「こんなものか」と思えたりします。

まずは、感情を正面から受け止めて浸りきる。

ここまでできると、

冷静になることができるので、

客観的に考える準備ができます。

コツは、自分を責めない事。

「ダメだ」と思ってもいい。

確かに、自分はダメだった。

けれど、それはそれで良い。

十分味わったら、もういいよ。

手放すタイミングがやってきたのです。

十分握りしめたら、許していきましょう。

自分を許せるのは自分しかいません。

自分で自分に厳しくしていたのですから。

仲間と競争するのではなく、協力するにはどうしたら良いのか。

そして、もう一つ大切なことに気づきました。

仕事の目的を考えることです。

仕事の目的は何かということを考えた時、

重要なことはなんなのか。

この視点に立ち返ることで、

自分が誰かよりも上であることは重要なのかと考えると

それって、実は意外とどうでも良い事でした。

お客様にとって、という視点で考えていくと、

どのスタッフが良いのか、

それは、優秀な方が良いでしょうと思うかもしれません。

では、その優秀さってなんでしょう。

人にはいろいろな特徴があります。

お客様にとっては、優秀かどうかよりも

大切な事もあるかもしれません。

それは、きちんと話を聞いてくれることだったり、

時間をかけて向き合ってくれることだったり。

もちろん、勉強することは大切です。

けれども、一つの物差しだけでみれるほど、

人間は単純な生き物ではない。

あなたは今、何かの物差しで人と自分を比較して

苦しんでいるかもしれない。

けれども、他の物差しで見たら、

あなたは、他の人よりも優秀かもしれない。

比較なんて、実はあまり意味がないことかもしれない。

ただ、そんな見方が癖になっているだけで。

仕事をする上で、本当に大切にしなければならないのは、

お客様にとって、どうなのかということ。

あなたの成績が悪くても、

お客様には関係ないですよね。

自分にできる精一杯をすること、

それをしているのなら、良いですよ。

これは、十分に責任を果たしていると言えます。

自分への厳しさは、ほどほどに、、、です。

そして、同僚など、比較対象となっている存在は、

あなたの大切な仲間でもありますよね。

仲間とは、競争するよりも、協力した方が

いろいろな場面でお客様にとって良いものが

提供できると思いませんか?

分からない事はわからない。

知らない事は知らないと素直に弱さも伝えあう事で、

お互いに警戒心が薄まり、

助け合う雰囲気に繋がっていくのではないかと思います。

相手の弱みを知った時は、

決して馬鹿にするのではなく、

尊重する気持ち、尊敬する気持ちを忘れないこと。

これは、プライドが傷ついた経験のある

あなただからこそ、できます。

だからこそ、真の意味で、

1つ上のステージに上がれます。

こういう事を心がけることで、

良い関係は築いていく事ができます。

分からない事を分からないと言える人、

知らない事を知らないと素直に言える人は、

本当は凄い人だと私は思います。

人間は、外見だけで理解できるものではないですよね?

心の中では、そういう人を尊敬しています。

私自身がそうでしたが、

若い時の方が、分からないと言えなかったり、

自分を良く見せようとする傾向が出やすかった気がします。

逆に、年齢を重ねていくごとに、

分からない事はわからないと、

サラッと言う人が多い気がします。

そして、私の個人的な印象では、

そう言う人の方が、仕事ができる人が多い。

分からないからと言って馬鹿にするかと言うと、

全然そんなことはなく、むしろ、

「私もわからない。」と言いやすくなります。

そんな風に言ってくれる人がいるおかげで、

空気が良くなります。

だから、私も分からない時は

「ぶっちゃけ、良く分からないんだよね。」と

言ってしまうことにしています。

その方が、相手の人も安心して心を開いてくれることが

多いような気がします。

え?もしも馬鹿にしてきたら?

それは、もう、残念ながら、そこまでの人なんです。

そう思う事にしています。

心の中で「さようなら」の手を振りましょう。

強みはいくらでも見せられるけど、

弱みを見せる方が、

どう考えたって勇気がいるじゃないですか。

弱みを見せられる人は、

とっくにプライドを捨てることが出来ている、

自分より前を歩いている先輩です。

だから、尊敬します。

そういう人を尊敬する気持ちって、

きっと、他の人も持っているのではないかなと思います。

そして、自分もそうあれるようにと

努力出来た時、良い仲間と巡り合うことが

できるのではないかな、と思います。

弱みは強さに変えていく事ができます。

競争相手から、協力しあう仲間になれた時、

あなたはもっと、魅力的な存在になれると思いますよ!

ここまでお読みくださいまして、ありがとうございました。

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