空手の道場訓の意味と、この時代に大切にすべきこと

今、様々な方面で闇に光が当たり、

昔は表に出てこなかったことが、

明らかになる時代が来ています。

そんな中で、

「見て見ぬふり」「知りたくない」

「知ったところでどうなるの?」

ジャニーズの問題にしても、

ワクチンの有害事象にしても、

闇を見つめたくない、そんな心境になる人もいます。

闇をみつめることは、しんどいことですよね。

私も疲れている時は、

「今は、この話題はいい。見たくない。」

となることもあります。

ただでさえ、忙しいですから、

隙間時間くらいは、楽しい事、

深刻でない軽いことを求めたくなる時もあります。

でも、やっぱり大切だなと感じるんですよね。

昭和の時代は、悪い事をしている人がいたら、

大声で注意するおじさんがいて、

悪い事を注意されたら、素直に「ごめんなさい。」

と反省することができたり、

「悪い事は悪い事。」

「してはならない事は、してはならない。」

こういう根底にある倫理観が、

今よりもしっかりとしていたように感じることがあります。

確かに、現在でも

体罰は良くないと禁止する方向になっていたり、

良い方向に向かっている側面はあります。

ただその一方で、陰湿ないじめなどは、

学校も先生も見て見ぬふりだったりする事が

あるという話も見聞きすることがあります。

空手の道場訓で大切にされていること

そこで、少し前を振り返って、

日本人の根底にある価値観が

どんなことに根差していたのかについて

考えてみたいと思いました。

子供時代から叩き込まれてきた

人として大事にしなければならないこととは、

なんだったのか。

大切にされてきた価値観について、

空手の道場訓を参考に考えてみたいと思います。

空手の道場訓

①人格完成に努めること

②誠の道を守ること

③努力の精神を養うこと

④礼儀を重んじること

⑤血気の勇を戒めること

人格完成に努めること

人格とは辞書では、人柄、性格、品性などと出てきます。

つまり、長い時間軸で見た時の、

自分の思考、行動、発言、態度、

そういうものに対し、注意を払い、磨いて行きましょう

ということなのだと思います。

弱い人を助け、社会に役立つことをする。

正直で正義感のある人になる。

優しく温かい心を持つ。

こういったことが含まれるようです。

③「努力の精神を養うこと」

これは、とても大切なことは、

言うまでもありません。

この精神は、今でも受け継がれ、

大切にされているように感じます。

礼儀を重んじること

礼儀というのは、挨拶であったり、

相手に対する敬意を払うという

目に見えない領域の中でも、

相手を尊重するという意味が含まれています。

形だけになってしまえば、あまり意味をなさないもの。

そんな風に想います。

血気の勇を戒めること

空手という武術を身に付けるにあたっての教えなので、

身に付けた力の活かし方に気を付けなさい

ということだと思います。

強さを身に着けるということは、

その力に対して責任を伴うことも意味します。

喧嘩に使用してはならない。

その力を何に対して向けるのかに

慎重でありなさいという教えです。

家族や仲間を守る時や、

相手の不正と闘う時のみに、空手の技を用いる。

そのようにも教えられています。

そして、個人的にとても大切だと感じたのは、

②「誠の道を守ること

己の気持ちと正直に向き合い、

自分自身に対して恥じない振る舞いをすることです。

誰かが見ているかどうか、とかでなく、

己がどう思うのかと考えることで、

自分自身に対する本当の自尊心が育っていく。

こういうことなのではないかと思います。

そして、これは時代に求められているものだと感じます。

今の社会で軽視されていること

今の社会では、

「自分自身からみてどうなのか」というところが、

軽視されているように見えることがあります。

「誰も見てないからいいか。」

「黙っていれば分からない。」

こんなことがまかり通る風潮になっているように

感じることもあります。

けれど、やはり

「大切なことは大切」で、

このことが、社会の基盤になければ、

治安は乱れていくし、

闇の温床となっていきます。

社会は、人の心の在り方が基礎になるからこそ、

一人一人が心を見つめることが

大切だなと、つくづく思います。

日本人の歴史を辿ると、

最も古い時代は縄文時代に行き当たります。

そして、縄文時代は、戦争のない穏やかな時代が、

1万年以上も続いていたという、

めちゃくちゃすごい時代です。

それこそ、心の在り方が美しくなければ、

こんなに長く平和な時代は続かなかったでしょう。

この穏やかな時代を過ごしていた、

私たちのご先祖様に流れていた血は、

今も私たちの中に受け継がれています。

戦いを好まず、自然と調和し、

様々なものに霊が宿ることを知っていて、

自他ともに分け隔てなく敬意を払い、尊重する心を持っている。

こういうものが私たちの体に存在しているから、

己に恥じないように生きる力を

一人一人が持つことができる。

良い時代を作るための力は、

私たちの内側に存在しています。

大きな時代の変化に直面して

心が揺れ動きやすい中で、

大切にすべきことを見失わずに

生きたいなと思います。

今日は、このあたりで。

最後までお読みくださいまして、ありがとうございました。

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